この記事のポイント

書いてんかを使って初稿から完成稿まで推敲するワークフローを解説。自動校正・差分確認・バージョン管理を活用した段階的な推敲プロセスの実践を紹介します。

はじめに

執筆には「書く」と「直す」という二つの作業があります。

初稿を書き終えた後の推敲は、作品の完成度を決める重要な工程です。書いてんかの機能を活用した推敲ワークフローを紹介します。


推敲ワークフローの全体像

 1初稿完成
 2 3[コミット①:初稿保存]
 4 5構成・プロットの見直し
 6 7[コミット②:構成修正後保存]
 8 9文章レベルの推敲
1011Lint実行(自動校正)
1213[コミット③:推敲完了保存]
1415縦書きプレビューで最終確認
1617[コミット④:最終稿]

ステップ1:初稿完成後すぐにコミット

初稿を書き終えたら、まずGitのコミットを作成します。

コミットメッセージ:「初稿完成 ○○年○月○日」

これで、どんなに大幅に書き直しても初稿の状態に戻れる安心感が生まれます。


ステップ2:「全体」の見直し

文章の細部より先に、全体の構成を見直します。

確認する内容:

  • プロットの一貫性(前後で矛盾していないか)
  • 各章・場面のバランス(長すぎる・短すぎる章がないか)
  • 導入と結末が対応しているか
  • 伏線の回収漏れがないか

この段階では文章を直すより、「構成の問題」を発見することに集中します。

全体見直しが終わったらコミット②を作成します。


ステップ3:文章レベルの推敲

構成が決まったら、文章一文ずつの推敲に移ります。

確認する内容:

  • 表現の正確さと豊かさ
  • セリフのリアリティ(そのキャラクターらしいか)
  • 描写の具体性
  • リズム・テンポ感

推敲は通読しながら行う方法と、箇所を指定して集中する方法があります。


ステップ4:Lint(自動校正)の実行

文章レベルの推敲が終わったら、Lint機能を実行します。

Lintが検出するもの:表記ゆれ・助詞の連続・語句の近距離反復など。

人間の推敲で見落としやすいパターンをLintが補います。


ステップ5:縦書きプレビューで最終確認

縦書きで発表・提出する場合は、縦書きプレビューで最終確認します。

横書きエディタでは気づかなかった改行位置・読み心地の問題が見つかることがあります。


コミットを使った「巻き戻し」

推敲中に「直しすぎた、前の方が良かった」と感じた場合は、Gitの差分確認で変更箇所を確認し、必要な部分だけ以前の状態に戻せます。

コミットを複数作っておくことで、「どこまで戻るか」を選べます。


まとめ

書いてんかを使った推敲ワークフローのポイント:

  1. 初稿完成後すぐにコミットして「初稿版」を保存する
  2. 全体(構成・プロット)→ 文章レベル の順で推敲する
  3. 各段階でコミットを作り、やり直しの選択肢を保持する
  4. Lint機能で人間が見落としやすいパターンを確認する
  5. 縦書きプレビューで最終レイアウトを確認する

推敲を「段階的に」「安全に」進める仕組みが、完成度を高めます。